伝える技術ってのは、実は染み抜きやプレスの技術よりも難しいと感じています。
染み抜きやプレスの相手は、モノ言わぬ繊維素材で作られた衣類ですが、私が伝えようとしてるのは「人間」です。
いくら毒舌とか、単刀直入とか言っても、本当に自分の思うままの言葉を発していては、一般的な大人同士での人間関係って成り立たない事は誰もが知ってること。
そして、誰もが「言わなきゃよかった」って一言があり、つい言ってしまった事での失敗も経験してるのではないでしょうか。
思い過ごしや誤解も多く、なかなか解り合えない事で悩んだ経験だってありますよね。
現在社会でストレスを皆無にする事はもはや不可能です。
だったら、上手にストレスと付き合っていかなければなります。
私の尊敬する方で、大変お世話になってる山崎さん(アスパイラル代表)が自身のブログで大変興味深い事を書いています。
http://blog.aspiral.jp/?eid=667725
私は自分のお店のカウンターでの接客も、集配先のお客様との接客も、実際のクリーニングの作業も全てやっています。
染み抜きも出来れば全体の洗いも出来ますし、ハンドアイロンでのプレスだって出来ます。
包装もしますしPCで請求書だって出力します、HPも作ります。ブログだって書いています。
個人のクリーニング屋さんはそんな方は沢山います。
クリーニング業界は、お客様にクリーニングの説明ができていない業界!
その事を認識してる私はなるべくお客様に解りやすく伝え様と日々努力をしています。
こうして毎日書いてるブログだって当店のPRだけではなく、クリーニングに関しての情報をお知らせしたくてやっています。
クリーニング店をご利用して下さってるお客様の大半は
「どこがいいのか分らない」
そして・・・
「満足はしていないが、利用した事のあるクリーニング店の中では一番マシ」という判断で利用している。
更には・・・
「どこか、いいクリーニング店を紹介してください。」
つまり、お客様は今よりも良い(自分に合う)クリーニング店を日々漠然と捜してるわけです。
捜すと言えば・・・私は真っ先にインターネットです。
本当に便利な世の中です。
そんな私と同じ様に、クリーニング屋をネットで検索して捜す方もいるでしょう。
どうでしょう?
見つかりましたか?
自分にあったクリーニング屋を捜す。
ネットで知らない言葉の意味を調べるよりは、何倍も困難かもしれません。
クリーニング店を利用するお客様と言いましても、様々な価値観のお客様がいるわけです。
「良いクリーニング屋」の基準をお客様の目線で私なりに整理出来たとしても、
お客様の価値観や判断基準は当然同じじゃありません。十人十色なわけです。
良いクリーニング屋の第一条件は利便性のお客様の場合。
「自分の指定した時間に自宅まで取りに来てて欲しい。」とか
「通勤の途中にある店じゃないと無理。」とか
「自宅から車で10分以内の距離じゃなきゃ・・」とか
「次に必要な時まで保管しておいて」等
良いクリーニング屋の第一条件が低価格の方もいらっしゃいますでしょうし、
クイック(短時間で仕上げてくれる)じゃなければ困る方もいらっしゃるでしょう。
勿論「綺麗にならなきゃプロに頼む意味がない」と「高品質」を第一条件にして選択なさる方もいます。
ちなみに当店の売りは「染み抜き」であり「高品質」です。
でも、どのくらいそれがお客様に伝わっているのでしょう。
山崎さんのブログでは高級なシャツを自分で洗濯した事が記載してあり、自分で洗濯した「理由」が書いてあります。
山崎さんの生活するエリアには、安心して頼めるお店がないと書いています。
実は山崎さんは、北は北海道から南は九州・沖縄まで、数多くのクリーニング屋を知っています。
全店舗数から見ればマイノリティですが、確実に要望に応えてくれるお店だって沢山知ってるでしょう。
ただ、近くにはないって事です。
それから自分で洗った山崎さんは、「アイロンプレスが面倒だからクリーニングに出したい」って書いています。
もしアイロンなしで着用出来るなら、全部自分で洗ってしまうでしょう。
山崎さんの場合、自分で洗ったとしても、プロ以上の事が出来るスペシャルなお方です。
ノーアイロンで着るからなるべくシワにならない様に・・・なんて工夫も余裕でやってしまうでしょう。
ただハンドアイロンプレスだけは苦手なのかもしれません。
いや・・・・まてよ。
山崎さんのことだから、私なんかよりもずっと上手かもしれません。
だとすれば、クリーニングに出す理由は、「時間がかかる!」もしくは「面倒だから!」になるのかもしれません。
実はクリーニングって面倒なんです。
ちゃんとやろうと思えば思うほど、面倒です。
そして、クリーニング屋の基本「汚れを除去して綺麗にする」これも本気でやったら物凄く面倒です。
洗うのも面倒ならプレスだって負けてはいません。
確かにブランド品の細番手で立体シャツなんかは物凄く面倒です。
通常の「形状記憶」と書かれた化繊混の何倍も大変です。
特に大変なアイテムを適切に仕上げるとなると・・やはりそれなりの時間が必要です。
生産性を重視する安い大手チェーン店が出来ないもの納得です。
その1点のみ多少単価が上がっても、魅力的には感じないでしょう。
だって、「高くてもいいから」って依頼して下さる数が圧倒的に少ないですもの。
はっきり言ってやりたくはないでしょうね。
サラリーマンのデイリーユースである、普通のワイシャツを低料金で数多く仕上げた方がずっと良いでしょう。
勿論、そんな需要も沢山ありますからね。
クリーニングに関しては、チェーン店と個人店以前に、クリーニングそのものを知らない人が大勢います。
「ドライクリーニング」ってその名の通り「乾燥した状態で洗えるんしょ!」なんて感じですもの。
だけど、知らなくても全然平気なんです。クリーニング店を利用出来ます。
「うちはブランド品が多い!」
そして、同業の方からも「あそこはブランド品しか洗わないんでしょ」なんて言われる個人のお店もあります。
「うちはブランド品が得意です。1点1点素材にあわせて最高のお手入れを致します」とPRしつつ、実際には「数物」に汗を流していたりする個人のお店もあります。
何処が違うかと言うと・・・
技術的な違いがないと仮定すれば「伝える力」の差ではないでしょうか。
毎日、お客様と接客して感じるのですが、お客様は自分から何も情報をくれません。
私が捜すんです。そしてお伺いするんです。
「ブランド品ですねぇ」
「素敵ですねぇ」
「あ!ここ染みが付いていますね」
「このパンツはノータックですが、クリースラインはつけますか?」
そんな風に聞きながら、必死に品物を見ます。
見るポイントがあるんです。
いかにも、「検品」って感じですと
「何?私の服の品定めでもしてるおつもり?」なんて思われては損ですからね。
お客様がお気付きになってない染みや汚れをその場で見つける。
そして、相互確認する。
そして、完璧に染みを抜く。
これは書くのは簡単でも実際には結構大変ですよ。
常にお客様には、「何でも聞いてください」「気になる事は何でも言って下さい」と情報を求めつつ、コチラかも色々と聞き出す事でお客様の要望はなんなのかを必死に探っています。
お客様の満足度にこだわる!と私は言います。でもそれはお客様からの情報が必要な場合が沢山あるんです。
「自分で自分の良さや、自分のこだわりを説明出来ないクリーニング屋さんが多い」と山崎さん。確かにそう思います。
そして、クリーニング店の見分け方が解らないお客様も多いと・・・・
所有してる沢山の洋服。
メンテナンス方法を大別すれば家庭(自分)で洗うものとクリーニングに出すものの二つです。
出来れば、クリーニングに出すものをもっと細かく分けてください。
山崎さんの定義をお借りします。
普段着や作業服は、価格も安価な大手チェーン店。
でも、ブランド品、高級品、お気に入りの一着は、是非当店をお試しください。
当店は山形県の天童市にあります。
送料が気にならないなら、宅急便でも受付いたします。
伝える技術。
染み抜きは誰かが教えてくれるかもしれません。
実際に、習う人も沢山います。
勿論、それも凄く大事。
でも、クリーニングの技術だけではなくお客様に「クリーニングを伝える技術」を身につけると・・・
きっともっともっと、お客様に喜んで頂ける様になると信じています。
「どうせ、価格と納期と利便性を重視してしまうからねぇ~」なんて言ってた同業の方に同意なんかしません。
もっと、もっと伝えていかなくてはね。
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